そして春夏秋冬
不織布の壁 透明なスプレー
零れ桜とゼロホワイトの手帳に失望
擦れ過ぎた面半分が
線香花火の如く色を付ける
色葉散り針を刺すその繊細な指を
私の心臓に突き当ててくれよ
綿帽子跨ぐ 春風
そして春夏秋冬(ひととせ)